作業日:2021年7月
写真は、クレーンの横行用ダクトトロリー線です。手前のトロリーは、ダクトを吊り下げている、ハンガーの爪が割れており、ダクトトロリーがぶら下がってしまっています。
また、奥のトロリーは、ハンガーの取付ボルトが曲がってしまい、ダクトが斜めになっています。
おそらくダクトトロリーに、何か物をぶつけてしまい、ハンガーが割れた上に、ハンガーの取付部が変形したかと思われます。
また、ハンガーは樹脂製なので、油分が多い環境や高音にさらされやすい環境では、経年劣化が進みやすいです。
ハンガーの破損は、経年劣化の場合、該当のハンガー以外も同じような状態の可能性が高いです。また、該当のハンガーが、機能を果たしていないことにより、他ハンガーにもその分負荷がかかります。
最悪、連鎖的にハンガーが割れていき、ダクトトロリー丸ごと落下する危険があります。過去に事例もございます。
その様な状態となった場合、復旧には、かなりの費用と時間が掛かりますので、一つでも発見した場合は、早期のお取替と該当クレーンのハンガー全てのお取替を推奨しております。