クレーン講座　第20回　巻上チェンの使用限度　その①

クレーン講座第２０回は、チェンブロックの巻上チェンの使用限度についてご説明します。

「クレーン等安全規則」の第２１６条により、以下の不適格な吊りチェーンは、使用禁止とされています。
１．伸びが、当該吊りチェーンが製造されたときの長さの５％をこえるもの。
２．リンクの断面の面積の直径の減少が、当該つりチェーンが製造されたときの当該リンクの断面の直径の１０％をこえるもの。
３．亀裂があるもの。

上記に該当する巻上チェンは、絶対に使用しないで下さい。

参考資料として、弊社が交換したチェンを掲載しますので、参考にして下さい。

写真1枚目、2枚目が、直径が著しく減ったチェンで、
写真3枚目が、チェンが伸びてしまった物です。チェンゲージがすっぽり入ってしまいます。（正常なチェンは、チェンゲージが入りません)

巻上チェンがこの様な使用禁止の状態にならない様に、定期点検や予防保全を実施することを推奨します。