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クレーン講座 第19回 巻上ワイヤーロープの使用限度 その③

作業日:2021年3月

クレーン講座第19回は、巻上ワイヤーロープの型くずれについてご説明します。

著しい型くずれをした巻上ワイヤーロープは、「クレーン等安全規則」により、廃棄すべき基準に該当します。

写真は、型くずれが発生した巻上ワイヤーロープです。巻上ワイヤーロープが変形して、素線と素線の間に、隙間が出来ています。特に状態がひどい物は、巻上ワイヤーロープ内部の麻芯が見えている物もあります。

型くずれの原因としては、使用時に吊り荷を斜め引きしたりして、巻上ドラムで乱巻した場合や、同じく斜め引きで巻上フックのシーブカバーに巻上ワイヤーロープが接触してしまったなどの原因が考えられます。荷を吊るときは、吊り荷の真下で吊るようにお願いします。

また、ワイヤーロープが著しく型くずれした場合は、ワイヤーロープの取替をお願いします。