失敗しながら成長する!?新卒1年目のお仕事奮闘記。

失敗しながら成長する!?新卒1年目のお仕事奮闘記。

天井クレーンを扱うには、非常に高い専門知識と技術が必要です。当然、入社してすぐに身につくものではありません。何度も失敗を重ねて、少しずつ成長していくもの。特に入社したての新人では右も左もわからないことだらけですが、1年目の山本さんは日々どのような失敗をし、どのように成長しているのでしょう?お話をお伺いしました。

山本侃宗|研修中
都市情報学科卒。学生時代はエネルギーや交通、防災など都市を動かすサービスについて学びながら、一方で鉄道研究会に所属し、全国各地の鉄道やバスを乗り歩く。北海道の地下鉄に乗りに行ったことも。2022年4月に正社員として入社。

【入社理由】「車に関わる仕事をしたかった」から愛和産業に入社?

――愛和産業のことは何で知りましたか?

山本 就活サイトです。自分で情報を登録し、企業側がそれを見てオファーしてくださるやつです。その時に何を書いていたかは忘れましたけど、とにかくオファーがもらえたのが嬉しくて面接に行ってみようと。

――天井クレーンに興味があったのですか?

山本 いえ、説明会に来るまでは存在すら知りませんでした。もともとは車に関わる仕事がしたいと思っていました。愛知県って自動車産業が盛んですから…。

――車に関わる仕事がしたくて、なぜ愛和産業なんですか?ちょっとズレているような…。

山本 自動車産業は日本が誇る産業のひとつだと思うんです。ですから車そのものに関わらなくても、何らかの形で車に関わる仕事であれば、世の中に貢献できるのかなと。クレーンって、自動車やその部品を作る工場にあることが多いじゃないですか。ですから、間接的にではありますが、自動車産業に関わることができるなと思ったんです。

――なるほど!たしかにクレーンがなければ自動車は完成しませんね。でもそれなら他の仕事でも車に関わる仕事はありますよね?

山本 そうですね。実はバス会社にも内定が決まっていました。しかし自分は鉄道やバスに乗るのが趣味なので、趣味と仕事が一緒だと、趣味がイヤになってしまうのではないかと気づき、そちらは諦めました。他にもいくつか内定をいただいた中で当社に決めたのは、インターンシップの参加も大きかったと思います。

――インターンシップではどんなことをしましたか?

山本 1日だけのプログラムだったのですが、実際にクレーンで建物の4階相当の高さにまで登ったり、本当は免許がなければ触れないんですけど、社員の立ち会いのもとに操作をさせてもらったり。点検の仕方を学んだり、報告書の作成なども経験させてもらいました。それで「面白そう」って思えたので、入社を決めました。

【学生時代とのギャップ】勉強の仕方が、学生と社会人では大違い。

――入社してみて、天井クレーンに対するイメージは変わりましたか?

山本 はい、入社当初はよくわかっていませんでしたが、研修を受けるにつれて、天井クレーンはあらゆる場所に設置されていて、とても身近な存在であることを知りました。普段街中を歩いているだけでは決して見ることはできませんが、いろんな場所で自分たちの生活を支えているのだなということに気づきました。

――社会人の先輩たちに対する印象はどうでしたか?

山本 入社前は怖くて職人気質の人が多いのかなと思っていました。実際に入社してみると、確かに職人気質の人は多いですが、怖いということはありませんでした。ぱっと見がとっつきにくそうでも、話すと気さくに話してくださったり。むしろ自分は人見知りをするほうなので自分から声をかけられないでいるのですが、そんな自分を気遣って声をかけてくださる方が多くて。ありがたかったですね。

――なるほど。誰かお世話になっている先輩を挙げるとしたらどなたですか?

山本 誰か1人…うーん、難しいですね。今研修で各部署を回っているのですが、それぞれの部署の先輩に同じくらいお世話になっています。今現在は技術部で設計の研修を受けているので、技術部の課長さんに丁寧に指導してもらっています。でも他の部でも同じように皆さん丁寧に指導してくださいます。怖いとか、「背中を見て覚えろ!」みたいな人は1人もいませんね。

――学生時代と比べて、何か大きく違う点はありますか?

山本 もちろん働く時間が長いとか、責任が重いみたいなことはありますが、自分がいちばん感じたのは「学ぶ姿勢の変化」ですね。

――学ぶ姿勢の変化?それはどういうことでしょうか?

山本 学生時代はきちんと授業があり、基本的には授業を「受け身で」聞くというのが主流でした。ところが社会人になると、ウチみたいな現場系の会社だけなのかもしれませんが、受け身で学ぶのではなく、自らが主体的に関わって学ばなければいけないなと感じています。

――具体的に言うとどういうことですか?

山本 たとえばスパナやモンキーなどの道具ひとつをとっても、先輩に聞いたり、ネットで調べれば使い方はある程度わかりますが、実際に手に取って使ってみないと、うまく使えなかったりします。だから先輩たちの道具の使い方をしっかりと見て学び、自分のものにする必要がありますね。話を聞くだけでは、また情報が入ってくるのを待っているだけでは成長できません。そこが大きく違うなと思います。

【失敗談】言い間違えたり、落ちかけたり。

――これまで研修を受けてこられた中で、失敗したなと思う出来事はありますか?

山本 そうですね。細かいものを含めるといろいろあります。たとえば、「ウエス」というものがあります。機械類の油を拭き取ったり、汚れ・不純物などを拭き取ってきれいにするために用いる布のことです。また、「グリス」というものもあります。こちらは液状の潤滑油のこと。今でこそ区別がつきますが、入社当初は名前がぜんぜん覚えられなくて。先輩にウエスのことを「ブエス」と言ってしまいました。なんか、グリスと混ざって変な覚え方をしていたんでしょうね。

――そのとき、周囲はどんな反応でしたか?

山本 その時先輩と2人で作業していたので、その先輩しか聞いておらず「ウエスだろ?」と言い間違いを指摘してくださるだけで終わりました。大勢の前で聞かれていなかったのでよかったなと(笑)。

――それは周囲に人がいなくて良かったですね!他になにかありますか?

山本 大きなことで言えば、事故をしかけたといいますか。メンテナンスの研修中に高所に登ったのですが、落ちかけたことがあります。

――え?どんな状況だったのですか?

山本 天井クレーンの上には「点検歩道」というのが設けられていて、絶対にそこを歩かないといけないのですが、その時は後から登ってくる先輩のことを考えて、自分がクレーン上でモタモタしているわけにはいかないと焦ってしまって。点検歩道の位置を確認せず歩いてしまい、クレーンのレールの部分に片足をズボっと。

――大丈夫だったのですか?

山本 はい。もちろん高所に登るときはハーネスをつけているので、足を踏み外しても下に落下することはありません。でもその時は本当にヒヤヒヤしましたね。それ以降は気を付けるようになり、踏み外すことはなくなりました。

――失敗はしたけど、いい教訓にもなった、ということですかね?

山本 そうですね。今思い返しても、あの時のヒヤヒヤが蘇ってきます。二度と経験したくないです。

【将来の目標】仕事も趣味も楽しめる社会人になりたい。

――先ほどは失敗談をお伺いしましたが、逆にご自身で「成長したな」と思うことはありますか?

山本 これまで当社の天井クレーンが設置されている様々な工場に行きましたが、中には工場内の音が大きくて、先輩の指示が聞こえないケースもあるんです。そんな時には「作業指示書」というのを見ながら自分の判断で作業をするのですが、入社当初は指示書の意味がさっぱりわからず、それを見てもできませんでした。それが今では、指示書を見て少しずつできるようになりました。

――ほう、それは大きな進歩ですね。なぜできるようになったのですか?

山本 やはり現場経験を重ねることで、少しずつ覚えていきましたね。先輩たちの動きを見て勉強することも多かったです。もちろん実際の作業はまだまだできませんが、今では指示書を見て次に必要になる道具を前もって準備できるようになるなど、先回りができるようになりました。

――現在、メンテナンスと設計の研修を受けられたそうですが、将来はどの仕事をしてみたい、とかありますか?

山本 いや、まだ決められないですね。設計もメンテナンスもどちらもやりがいがありましたし、今後研修を受ける製造や営業も、経験してみたら楽しい!と思えるかもしれません。どの部署に配属されたとしても、全力で取り組んでいきたいと思っています。

――「乗り物に乗る」ことが趣味だということでしたが、仕事と両立できていますか?

山本 そうですね。学生時代ほど頻繁に行くことはできませんが、逆に今は金銭的に余裕がありますから。休日に江ノ電や箱根登山鉄道に乗りに行ったりもしました。仕事と両立しながら、趣味も続けていきたいですね。

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